GM
さてお茶会の開始……なのですが
GM
その前に軽くロールを挟みましょうか。
GM
クーレットに案内されて、向かった宿。
GM
子供二人を前にして、宿の亭主はぎょっとした様子になります。
GM
「あんたら……ギリゴをやったんだって?」
クーレット
ちら……とエリーに視線を向ける。
エリー
「うむ!いかにも。この私が倒してやったぞ!」
クーレット
「そして、倒すところはぼくがばっちり目撃しました!」
GM
「ああ……」頭を抱える。
GM
「なんてことをしてくれたんだ」
クーレット
「えっ……?」
GM
「オレだって、ギリゴの奴は憎かったさ」
GM
「でも、知ってるだろう。ギリゴなんてバスカリオの配下のうちの一人にすぎない」
GM
「残りの“白霧四天王”の三人は……もっと残忍なやつらだ……」
クーレット
そこまでは知らなかった……って顔。
クーレット
「つまり、もっと恐ろしいのが……来る……ってことです……?」
GM
頷く。
エリー
「あいつあれで四天王だったのか……」
GM
実はそうなんですよ。
GM
「もうおしまいだ。こうしてあんたらと話しているだけでも恐ろしいよ……」
クーレット
「うう……でも、エリーさまは救世主なんですよ! ギリゴを一方的にボコボコにしましたし!」
エリー
「4人の騎士団長みたいなものか。ふーむ」
クーレット
「他の四天王も、ぼくと共に、やっつけてみせます」
クーレット
完全にエリーを信用しきっている代用ウミガメである。
エリー
「うむ、バスカリオが相手ならともかく、あのギリゴとかいう大男程度なら大したこともないだろう!」
GM
「…………」ため息。
GM
「わかったよ。この宿の部屋は勝手に使え。ただ、ここに泊まっているとバレないようにしてくれよ……」
GM
「それから……」
GM
「知ってるだろう? バスカリオは“不死身”だ」
エリー
「そうらしいな」
GM
「……無策で突っ込んでも、なんにもならねえぜ」
クーレット
「不死身……」つまり死なないってこと。
GM
具体的に言うと、判決表の酌量が全部12になるらしいです。
エリー
おそろしいはなしだ
クーレット
やだ~~~~!!!!
GM
裁判に勝つには、不死身の秘密をお茶会の間に突き止めたほうがよいということですね。
エリー
「なるほど……店主は何か噂程度でもきいたことはないか?不死身の秘密について」
GM
首を横に振ります。
エリー
「ふーむ、そうか。あちこち探し回るしかないようだな」
クーレット
「ぼくも詳しくは知らない、ですね……」
GM
詳しくはお茶会で!
クーレット
「なのでエリーさまのおっしゃる通り、いろいろ嗅ぎ回ってからが本番、ですかね」
エリー
「そうなるな!ここに宿をとっていることに関してはぜんしょしよう」
エリー
はっはっは!
GM
そんなわけで部屋へと案内され……
GM
たところで一度シーンを切ります。
GM
PKの情報です。
GM
それから、クエストを一つ公開します。
GM
お茶会は二ラウンドをかけて行われますが、
GM
原則として1ラウンド目は白霧街が、
2ラウンド目はバスカリオの居所である白霧館が舞台となります。
GM
街と館で情報を集めようという感じです。
エリー
ふむふむ
GM
説明はこんなところです。
クーレット
ほうほう……
GM
特に質問とかがなければ、お茶会が始まります。
GM
行動順はご相談の上お決めください。
エリー
ではエリーから行動します。
GM
来な……
GM
何しますか?
エリー
*クエストとバスカリオの『支配者』を抉ります
GM
ほうほう。
GM
支配者は、実はあんまり支配できてなくね?みたいな状態にできれば抉れます。
GM
まあタタママクを倒せば普通に抉れますね。
エリー
わーい
GM
あ、そうだ。
GM
シーン表は、「普通の街」シーン表を使います。
GM
ルールブック所収のものですね。12が出た場合は館の前みたいな扱いになると思います。
エリー
よし、じゃあ振ってみるか
エリー
1d12 (1D12) > 3
GM
武具屋。
エリー
うむうむ。
GM
しかし、今はほぼ廃業状態ですね。
GM
武具はバスカリオの兵隊以外が持つことを禁じられているからです。
クーレット
出てもいいなら案内する形にしようかな?
GM
仕方ないので、今は日用品の金物を作るぐらいです。
エリー
おーけーおーけー。クーレットにも出てもらおうかな
クーレット
はいっ!
エリー
じゃあ宿を出て、四天王とやらがでてくるまでに街を案内してもらおうということになりました。
エリー
「クーレット、あそこは何だ?武具屋の看板のようだが……」
クーレット
好意的に接してくれる客人に、あれやこれやと街を案内。
エリー
子供ふたりが霧の街をうろちょろしている。
クーレット
「はい。その通り、武具屋です……が、」
クーレット
「今はバスカリオさまのせいで、本来売るべきものが売れない状態になっております」
エリー
「しかし……金物しか置いていないではないか。ここではなべのフタやフライパンで戦うのか?」
クーレット
「いえ、昔はちゃんと剣も売ってた……と聞いています」
クーレット
「バスカリオさま側の者しか武具を持てなくなったので」
クーレット
「仕方なしに、住人に売れるものとして、おなべとかを作ってるみたいです」
エリー
「なんだそれは。それでは武具屋もつまらないのではないか?」
GM
そのように店先で話し込んでいると、
GM
何か店の裏手の方から物音がしますね。
クーレット
「で、ですよね…… ッ!?」
GM
何かあったのかもしれません。
エリー
「む?なんだなんだ」
クーレット
「い、いきますか!」いつでも飛び出せるぞ!
エリー
無警戒につったかたと裏手を見に行きます。
GM
では裏手に行くと、
GM
武器屋の店主らしい白兎の末裔が地面にへたり込み、
それを驕慢そうなグリフォンの末裔の男が見下ろしています。
GM
地面には、何本か剣が落ちています。
簡捷なるタタママク
「ヒヒィ……なんだ、この剣はッ!」
簡捷なるタタママク
「我々に卸すためのものではないなあ……密造していたかっ!」
簡捷なるタタママク
「言っただろう……武器の密造は反乱罪と見なすと!」
簡捷なるタタママク
剣の一本を手に取る。
簡捷なるタタママク
「この場で……処刑だっ!」
GM
処刑されてしまいそうです。どうしますか?
エリー
「まてーーーい!」
エリー
ばーん!普通に物陰から飛び出しました。
クーレット
遅れて飛び出すもう一つの影。
簡捷なるタタママク
「むっ!?」
簡捷なるタタママク
「そうか……おまえがギリゴを倒した救世主か」
簡捷なるタタママク
「そちらから出向いてくれるとは、探す手間が省けたな」
エリー
「情報だけは早いようだな!」
簡捷なるタタママク
「この街で起こる出来事は、全てバスカリオ様の掌の上!」
簡捷なるタタママク
「そして、お前の運命もな」
エリー
「にしては何本も剣を作られるまでわからなかったのか?」
クーレット
うんうんと後ろで頷いている。
エリー
「お粗末な支配力だな。おおかたそういうことにして人々に相互監視させるのが目的だろうが……」
エリー
どや顔で適当なことを言っている。
簡捷なるタタママク
「なんだとぉ……」
簡捷なるタタママク
「バスカリオ様を侮辱するとは許せん! 切り刻んでくれるーッ!」
簡捷なるタタママク
剣を手に飛び上がる!
簡捷なるタタママク
敏捷な動きで建物の間を飛び回り、ヒットアンドアウェイで削り殺そうとしてきます。
簡捷なるタタママク
うまく撃退できるかどうかは……判定次第。
簡捷なるタタママク
「ギリゴと同じと思うなよっ!」演出だけで死んだ男とは違うのだよ!
エリー
よーし判定だ。
GM
そこに横槍を入れるぜ!
GM
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
GM
あっ、言ってなかったけど配下が判定します
[ 劃策するテニヴァン ] HP : 19 → 18
劃策するテニヴァン
2d+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[3,5]+3 > 11 > 成功
劃策するテニヴァン
1d6 横槍量 (1D6) > 1
劃策するテニヴァン
やる気あんのか?
エリー
低血圧か?
劃策するテニヴァン
うーん どうしよう
劃策するテニヴァン
ヤリイカ使っちゃお!
劃策するテニヴァン
3です この横やりは
[ バスカリオ ] イカ : 1 → 0
クーレット
やめなイカ!
GM
ティーとイカの量間違えてるな
[ バスカリオ ] ティー : 2 → 1
[ バスカリオ ] イカ : 0 → 1
エリー
なるほどOK
エリー
*ティーセットを使用
エリー
猟奇で判定します
GM
来な……
エリー
2d6+3+2-3>=7 (2D6+3+2-3>=7) > 10[6,4]+3+2-3 > 12 > 成功
GM
ハア~
クーレット
さすが救世主さま!!!
GM
余裕でクエストも成功されちゃった
エリー
「なるほどなるほど!」
簡捷なるタタママク
「どうした!? 僕の超スピードは目で追うのもやっとだろ!!」
簡捷なるタタママク
好きなスピードキャラの倒し方を選んでください。
エリー
建物の間を飛び回るグリフォンの末裔を目で追う。
簡捷なるタタママク
「これがバスカリオ様から賜ったチカラよぉ!!」
エリー
「1人目が腕力自慢で、2人目が速さ自慢……とても面白いな!」
クーレット
「あんなやつ……二人の力があれば、なんてことありませんよね!」
エリー
「うむ、そうだなぁ。ところでクーレット、今日の食事は――」
エリー
あまりにもあからさまにクーレットを振り返ると、あまつさえ食事の話を始める。
エリー
ほれほれここだぞと言わんばかりに背中を晒す。
エリー
クーレットからみてもあからさまなカウンターの誘い。
簡捷なるタタママク
なにぃ!
簡捷なるタタママク
「僕を舐めるなよぉ~ッ!!!!!」
クーレット
「……! お、お肉なんか良さそうですね!」
簡捷なるタタママク
背へと一直線に矢となって向かう!
クーレット
よし来た!
エリー
「なにっ!もしやちゃんとした肉が食えるのか……?」
簡捷なるタタママク
もちろんそこにいるウミガメの末裔など、敵の数にも含めていない。
クーレット
「ササミとか……手羽先とか……」
クーレット
「なんだか、そういうお肉が食べたくなっちゃいました!」
クーレット
タタママクがグリフォンの末裔だからこそ、鶏肉が食べたいと言って見せる。
エリー
「うむ。とりか、いいな……」
エリー
そうつぶやきながらクーレットにステッキを手渡す。
クーレット
「わ」
クーレット
差し出されたそれを受け取って。
エリー
「そのまま持っていろ」
クーレット
「は、はい!」
エリー
エリーの背中にタタママクの刃が届こうかという瞬間地に伏せる。
クーレット
それを見て察する。
クーレット
視界の真ん中を、猛スピードで向かうグリフォンの末裔の……
クーレット
「このっ!」
クーレット
頭部めがけて、ステッキを振り下ろした!
簡捷なるタタママク
「なっ!?」
簡捷なるタタママク
予想外の攻撃。叩き伏せられて地面を転がっていく。
簡捷なるタタママク
「う、ウミガメの末裔に……僕が……?」
クーレット
「ぼくはただのウミガメじゃない」
クーレット
「おまえと同じ、救世主さまから力をもらったウミガメだ!」
クーレット
コートから見える足が、ダン!と地面を強く踏み。
クーレット
タタママクの元へ距離を詰める。
これも、6ペンスコインの力だ。
簡捷なるタタママク
「くっ、ま、待て……」
クーレット
クーレットは瞬間的な俊敏性を手に入れていた。
クーレット
「待ちません」
クーレット
更に殴りつける。
クーレット
「誰もあなたの悪行を止めなかったから」
クーレット
「ぼくたちが、止めるだけです!」
簡捷なるタタママク
「ぐあっ!」
クーレット
殴る。殴る。殴る。
その肉を柔らかくするように。
簡捷なるタタママク
「やっ、やめっ」
簡捷なるタタママク
もはや抵抗できずただ殴られ続ける。
クーレット
そのまま気が済むまで殴り続け、最後に腕を高く振り上げ……
クーレット
もう一度、タタママクの頭部を殴った。
エリー
「お?よしよしうまくいったな」
エリー
ステッキが肉叩きとなりタタママクを打ちのめしていることは気にもとめていない。
GM
タタママクが動かなくなるのを、へたり込んだ武器屋が呆然と眺めている。
クーレット
「エリーさま! やりましたよ!」嬉しそうです。
GM
「た、助かった……のか?」
エリー
「うむ、よくやった。たいぎであった!」
クーレット
「……あ、はい! 大丈夫です! やっつけました!」
エリー
わざとらしい動きでクーレットをほめたたえる。
クーレット
えへへ~
GM
「あ、ありがとよ………」
GM
なんとか立ち上がる。
エリー
「なに、勝手に飛び出したのだ」
GM
「……噂で聞いたよ。バスカリオに逆らう救世主がいるって……」
エリー
「いかにも!私のことである!」
GM
「単に言いなりになってるだけじゃつまらなかったから、こっそり武器を作っていたら、このざまだ」
GM
「あんたらみたいなのが現れたら、渡そうかと思っていたが……」
GM
血に濡れたステッキを見る。
GM
「……その必要は無いみたいだな」
エリー
「そうだな。これらの武器は自分たちで使うがよい」
クーレット
こんなにもステッキが汚れていたことに気付かなかった。やりすぎちゃったか?
GM
「……バスカリオを倒すのか?」
クーレット
「ぼくも、護身用のはありますし……」
と、包丁を見せて、しまう。
エリー
「そのつもりだ」
クーレット
「同じく」
GM
「そうか」
GM
「……あいつは……」
GM
「不死身と吹聴はしているが、俺はそんなはずはないと思っている」
GM
「そうじゃなかったら、周囲を兵隊で囲んで、屋敷にこもったりなんかしない……」
クーレット
「…………何か、隠しているのでしょうか」
エリー
「うむ、私たちもそこになにか秘密があるとみて探っているんだが……」
GM
「しかし、剣や矢が無数に突き刺さっても、なお笑っていた、と配下が自慢しているのも何度も聞いた……」
GM
「異常にしぶといのは間違いない」
GM
「何か……条件があるのかもしれないな。傷つけるための」
GM
これ以上のことは知らないようです。
エリー
「なるほど、条件か……」
クーレット
「ありがとうございます」一礼。
エリー
「うむ。情報感謝する!」
GM
「お、おう。こっちこそ……」
GM
感謝は確かにあるが、二人を見る視線には、若干の恐怖が混じっている。
GM
「しかし、あんたは……どうしてこんなことを?」エリーに向けて。
GM
「“責務”ってやつか?」
エリー
「ん?んんー……」
エリー
「………なりゆき?」
エリー
「いや!いやいや!そもそもこの街で旅に必要なものが手に入りそうになかったし、バスカリオのことも気に食わないやつだったしだな!」
エリー
「とにかく……そう!私がたおさねばならないと思ったのだ!」
GM
「……」
エリー
「な、なんだその目は」
GM
視線が恐怖と言うか不安な感じに変わって、クーレットのほうを見た。
クーレット
「ひいっ」
GM
大丈夫なの?この救世主……
クーレット
「エリーさまのことを疑っておられるのですか……?」
クーレット
「ぼくはあの方がいなければ、殺されてたところだったんですよ」
GM
「まあ……そうだけど……」
GM
咳払い。
GM
「まあ……なんだ。健闘を祈るぜ。
 こうなったからには俺も反逆者の仲間みたいなもんだ」
GM
「ここまでやったんなら倒してくれねえと、色々と困るからな……」
エリー
「まかせておけ!」
エリー
どんとちいさな胸をはる。
クーレット
「はい、まかせてください!」
クーレット
タタママクを倒したことにより、彼女の自信がぐーんと上がっていた。
GM
「…………おう」
GM
武具屋は退散していきました。
GM
いつまでもここにいたら普通にしょっぴかれるので。
クーレット
「………………ふ~……」
クーレット
「あの方は助けられましたが、バスカリオさまの不死身の秘密には、まだ辿り着けませんね」
エリー
「うむ。しかしどこかで秘密にはつきあたるだろう。もしくは、あとまだ2人いる四天王に聞いてみるのもいいな」
クーレット
「ええっ!? それは直接……」
クーレット
「……いや、今みたいに襲ってくる可能性もありますね」
エリー
「情報は伝わっているようだからな。すぐにでも四天王の残りが来るかもしれないぞ」
エリー
「よし、じゃあ街の案内の続きを頼むぞ!」
クーレット
「はい! 他にもいろんなところ、ありますので!」
エリー
シーンはこんなところかな?
GM
はい。ありがとうございました
[ バスカリオ ] 疵:支配 : 0 → -1
GM
次はクーレットさんの手番になります。
クーレット
*エリーの「短慮」を舐めます。
クーレット
お話しつつ舐めたいのでシーン出て~
エリー
クエスト増えたりはしないですか
エリー
シーンは出ます!
GM
ラウンド2に入ると増えます(ネタバレ)
エリー
なるほど
クーレット
はーい まだ大丈夫だった
エリー
シーンに出よう。シーン表振ってもらうのがいいかな?
クーレット
1d12 (1D12) > 10
GM
裏通り
クーレット
……武具屋を後にして、クーレットは街の治安が良くない区域を案内する。
クーレット
「こういうとこ、あんまり紹介したくないんですが……」
エリー
「ふむ。治安もよくなさそうだし、衛生面も劣悪そうだな」
クーレット
「割と、噂話が活発だったりするんですよね」
エリー
「なるほど、この街で情報が巡るのが速いのはここのせいか!」
クーレット
まともに相手したくない人達の間で醸成される、独特の雰囲気……
もしかしたら、バスカリオに異を唱える人も中にはいるかもしれない。
クーレット
……裏通りの人々に怪しまれないように歩きつつ、エリーに話を振る。
クーレット
「エリーさまは、ぼくを助けたときも、武具屋を助けたときも」
クーレット
「すぐ身体が動いたかのように、果敢に立ち向かっていきました」
クーレット
「どうしてあんなに早く、行動に移せるのですか?」
エリー
「あー……」
エリー
バツの悪そうな顔をする。
クーレット
決して俊敏とは言えない代用ウミガメにとって、あの素早さは憧れるものがある。
クーレット
だからこそ、コインを受け取った時、己の脚力が強化されたのかもしれない……そう、考えていた。
エリー
「いや、うむ……。どうしてといわれるとな、そのぉ……」
エリー
「あまり深く考えていないんだ」
クーレット
「え……?」予想外の回答だった。
エリー
「クーレットを助けた時だって、バスカリオとは戦いたくないと思っていたし、そもそもトラブルに巻き込まれないように無視することもできたはずなんだ」
エリー
「でも、何かが起きているとそんなことを忘れて首を突っ込んでしまうんだ」
エリー
「そしてその時に思いついたことを行動に移してしまう」
エリー
「少し考えれば気付けたことや、もっといいやり方があったようなこともな」
エリー
「今思いついたことが最善だと思ってしまうんだ」
クーレット
「……」
クーレット
話を聞き、ゆっくりと首を横に振って返答する。
クーレット
「戦いというのは、一瞬の判断が重要だ、と聞いています」
クーレット
「エリーさまのおっしゃる通り、確かに後からもっといい方法があった、と気付くことはぼくにもあります」
クーレット
「けれども、長考してしまうと、なかなか行動に移せないし」
クーレット
「その間、大きな隙が生まれてしまう可能性もあります……」
クーレット
「ぼくは長考しがちで受け見がちだから、エリーさまみたいな行動力がほしい、って思ってるんですよね」
エリー
「う……む。それはそうだが、しかし……」
クーレット
「結果的に誰かを救うことになり、感謝された」
クーレット
「この事実は、揺らぎません」
エリー
「それだけでは済まされないことも多いだろう?何もかもを信じ切って、思い込みで行動するだけでは……」
エリー
クーレットの言葉にぐぅ、と口をつぐむ。
クーレット
金の瞳が、真っ直ぐエリーを見つめる。
クーレット
「エリーさま。あなたは、今は一人ではないでしょう?」
クーレット
「思い込みが間違っていたら、ぼくが訂正しましょう」
クーレット
「だから、その積極性を、誇っていいと思うんです」
エリー
「む……」
エリー
「私がすべて決めなくてもいいのか?」
エリー
そして私が、出会ったばかりのクーレットを信じられるのか?
エリー
自分のことをまっすぐ見つめる瞳に問いかける。
クーレット
じーっ……
クーレット
*ティーセット使用
GM
おっと。
GM
判定するなら……横槍するぜ!
クーレット
よしこい!
劃策するテニヴァン
2d+3>=7 (2D6+3>=7) > 8[2,6]+3 > 11 > 成功
[ 劃策するテニヴァン ] HP : 18 → 17
劃策するテニヴァン
1d6 横槍量 (1D6) > 4
劃策するテニヴァン
ヤリイカは使わないぜ。
クーレット
OK。
クーレット
*判定には愛を使用します
クーレット
2d6+2+2-4>=7 判定(+愛)+ティーセット+横槍 (2D6+2+2-4>=7) > 3[1,2]+2+2-4 > 3 > 失敗
クーレット
うわ~~~~~~~~~~~!!!!!
劃策するテニヴァン
あら~~~~
エリー
あ~
エリー
ファンブルじゃなかったのでよし!
クーレット
ヨ、ヨシ!!
GM
横槍演出考えなかったな(どうせ失敗するだろと思っていた)
GM
(考え中)
GM
では、話の途中ですが路地の反対側で例によって騒ぎが起こります。
GM
「バスカリオ様に歯向かった救世主を出せェ! 匿ってたら承知しねえぞォ~!!」
GM
住民がいじめられているようです。
エリー
声と騒ぎに思わず反応する。
エリー
「クーレット、また――」
クーレット
「あっ、…………は、はい……」
エリー
「ああ、いや、しかし……」
クーレット
彼があの騒ぎに向かうなら、それを止めることはしない。
GM
配下はデータのないモブなので瞬殺可能ですが、なんかもやっとした感じになります。
エリー
大事な話をしていたのに、クーレットの瞳から逃げるように騒ぎへ向かう。
クーレット
けれども、伝えたかったことが有耶無耶なままになってしまい。
クーレット
エリーがその場を去った後、自然と涙が零れだす。
エリー
私はまだ、クーレットの瞳を信じ切ることができずにいる。
クーレット
「(今のぼくが信じられるのは、救世主さましかいないのに……)」
クーレット
「(一人で相手するのは避けたいって言ったのは、紛れもなくあなたでしょう……?)」
クーレット
涙を拭いて、何事もなかったかのようにエリーに着いていく。
GM
ではシーン終了ですね。
GM
さてPKの手番だけど、何しようかな
GM
いえ抉ることは決まっていますが……
エリー
てっきり昼寝とか提案したら通るのかと……
GM
いいえ
GM
やっていきます。
クーレット
こわいよ~~~
GM
二人はいろいろあって、微妙な収穫のまま宿に戻ることになりました。
GM
外は暗くなりつつあります。
GM
二人はどうしてますかね。気まずい感じですか?
クーレット
平静を装うとしてるけど、話しかけづらいですね……
エリー
気まずいと思います
GM
では、微妙な空気が流れているところに、部屋の戸がノックされます。
GM
「おい、出てきてくれ……」
GM
亭主の声。
GM
「お客さんだ……」苦々しそうに。
クーレット
「……」誰だろう?
エリー
「誰だ?昼の武具屋かな……」
クーレット
そうだろうとは思ったけど、同意を口に出しづらい。
GM
武具屋ではなさそうな感じがドアの向こうから漂ってきています。
クーレット
ちら、とエリーを見て、
クーレット
「出ますか」とだけ、聞いた。
エリー
「そうしかあるまい!」
エリー
小さくうなずくとドアを開く。
クーレット
では着いていきましょう。
GM
表に出ていくと、涼し気な雰囲気の男が待っています。
GM
「こんばんは」
GM
「あなたがウワサの救世主様でお間違い無いですね?」
エリー
「いかにも。違うと言ってもわかっているだろう」
GM
「ふふ」
クーレット
「(一体何しに来たんだろう……)」
GM
「自己紹介が遅れました。わたくし、バスカリオ様の配下──テニヴァンと申します」
GM
一礼。
GM
「今宵は少々、救世主様とお話に参りました」
エリー
「お前も四天王の、なんとかのテニヴァンとかいうのか?」
クーレット
「し、四天王……!!」
GM
「ご明察ですね」
劃策するテニヴァン
「いやはや、あっという間に四天王のうち二人が倒されるとは恐れ入りました……」
エリー
「弱かったからな」
劃策するテニヴァン
「お恥ずかしい」
劃策するテニヴァン
「我々に危機が迫っていることを、認めなければいけないようです」
劃策するテニヴァン
「……そんな状況を踏まえて、救世主様とお話がしたく思いました」
エリー
「なんとかのテニヴァンがお話といってもな……。何を話してくれるんだ?バスカリオの不死身の秘密とか?」
劃策するテニヴァン
「それもいいですね」
劃策するテニヴァン
あっさりと言う。
クーレット
「(えっ、そんな簡単に言ってくれるの……?)」
クーレット
エリーとテニヴァンの会話を、邪魔しないように見守っている。
劃策するテニヴァン
「あのお方は、確かに救世主の攻撃では死に至らないのですが……」
劃策するテニヴァン
と、傍に控えているクーレットに気づいた様子で。
劃策するテニヴァン
「おっと、ここからは重要な話……」
クーレット
「…………ひっ」
劃策するテニヴァン
「クーレット様とおっしゃりましたか? 済みませんが、席を外していただけませんか」
エリー
「何故だ?」
劃策するテニヴァン
「ここからの話は、余人には聞かれたくないのですよ」
クーレット
「…………」テニヴァンを見る。
エリー
「むしろクーレットの方が当事者じゃあないのか?」
劃策するテニヴァン
「ほう。お優しいのですね」
劃策するテニヴァン
「ひょっとして……」
劃策するテニヴァン
「バスカリオ様を打倒しようとしているのは、その少女のためだとでも?」
クーレット
「(……!?)」
エリー
「!」
クーレット
どうして、あの末裔はあんなことを言ったんだ?
そしてこの問いかけは、エリーさまにとって真実なのか……?
エリー
「それ、は……」
劃策するテニヴァン
「しかし……」
クーレット
「た、確かに……ぼくがバスカリオさまに歯向かったから、エリーさまと出会ったわけで……」
劃策するテニヴァン
「バスカリオ様を倒すことが、果たして本当に彼女のためになるのでしょうか?」
クーレット
「え、そ、それは……」
クーレット
どういうことなんだ? とエリーを見る。
エリー
「……何がいいたい。クーレットは自分でバスカリオの支配に耐えられないからと……」
劃策するテニヴァン
「確かに、バスカリオ様がこの街の住民の暮らしに、少々負担をかけている事は知っております」
クーレット
「(少々どころじゃないけどね……)」
劃策するテニヴァン
「ですが、堕落の国で救世主の領主が欠けた街がどうなるか、も……もちろんご存知なのではないですか?」
エリー
「…………」
エリー
「…………」
劃策するテニヴァン
「まさか、その後のことなど考えていない……などと、仰るつもりではないでしょうね?」
劃策するテニヴァン
そろそろ判定しようかな。
エリー
いいと思います
劃策するテニヴァン
どっちも抉れそうだけど、「貴い産まれ」を抉ります。
エリー
めちゃくちゃどっちも抉れそうな切り口がきちゃった
劃策するテニヴァン
判定しますけど、横槍ありますか?
クーレット
横槍しまーす!!!
劃策するテニヴァン
どうぞ
劃策するテニヴァン
あ、choiceだった。
[ クーレット ] HP : 20 → 19
劃策するテニヴァン
チョイスって誰が振るんだっけ PL?(記憶喪失)
エリー
PLでいいはず
劃策するテニヴァン
じゃあそれで
クーレット
オッケー
クーレット
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
クーレット
2d6+1>=7 横槍(+猟奇) (2D6+1>=7) > 11[6,5]+1 > 12 > 成功
エリー
たか~
クーレット
1d6 横槍効果量 (1D6) > 3
エリー
いい感じの目
劃策するテニヴァン
どうしよっかな ティーセット使うか
[ バスカリオ ] ティー : 1 → 0
クーレット
お茶飲まないで~!
バスカリオ
2d6+3-3+2>=7 ゴクッゴクゴクッ(愛で判定します) (2D6+3-3+2>=7) > 9[4,5]+3-3+2 > 11 > 成功
バスカリオ
やった~
エリー
がぶ飲み
クーレット
ええ~~~ん
劃策するテニヴァン
「……答えられませんか」
エリー
バスカリオは確かに圧政をしいている。
エリー
それでも、この街は維持できている。
劃策するテニヴァン
堕落の国には様々な脅威がある。
劃策するテニヴァン
少なくとも、この街をそれから守っているのはバスカリオなのだ。
クーレット
クーレットも、バスカリオがいなくなったあとの白霧街に及ぶ被害を考えたことはなかった。
クーレット
圧政から解放された後、住民が他の街に移り住めば良いのでは? とも考えたが。
クーレット
移動中に亡者に襲われてしまう可能性も高い。
エリー
そもそも近隣に街や村がないからこそ、エリーがここで補給を行おうとしたのである。
エリー
そんな土地で救世主の庇護がなくなれば、どうなるのかわかりきっている。
エリー
「それは……」
クーレット
エリーに新たにここを治めてもらうのも、ありかもしれないが。
エリー
テニヴァンの問いかけに答えることはできない。
クーレット
30日以内に救世主が来なかったら。
クーレット
そして救世主が、エリーに倒されなかったら……
劃策するテニヴァン
やれやれ、と肩をすくめる。
クーレット
この街は、滅ぶ。
劃策するテニヴァン
「どうやら、あなたよりも我々のほうが、彼女を幸せにできるようですね」
クーレット
「だからって、現状維持のままじゃ、嫌ですよ……」
エリー
「それは!」
劃策するテニヴァン
「いいえ」
劃策するテニヴァン
テニヴァンに気を取られる二人の背後……
劃策するテニヴァン
「どうせ、この国は地獄の底」
劃策するテニヴァン
その陰から手が忍び寄り、クーレットを取り押さえる。
クーレット
「ひゃっ!?」
劃策するテニヴァン
「どこに行ったって、変わりはしない」
エリー
「しまった!」
劃策するテニヴァン
「ならば籠の中で、大人しくしているべきだ」
クーレット
気付くには遅かった。ウミガメは為す術もなく身動きが取れなくなる。
クーレット
「エリーさま、エリーさま!」
GM
テニヴァンの部下たちが、クーレットを拘束し、連れ去ろうとする。
劃策するテニヴァン
「それでは、また」
クーレット
蹄を鳴らし逃れようとするも、複数人に囲まれては、力の差は力善だ。
エリー
「ま、待て!」
クーレット
「エリーさま!!!」
GM
ハハハハハ……
クーレット
「いやだ、離して!」
クーレット
「返してよお!」
GM
テニヴァンと部下たちが闇の中に消えていく。クーレットとともに。
GM
笑い声だけが、月のない夜の下に響く……
クーレット
信じて、いますから。
その言葉は、エリーに届くこともなく、闇の中に消えていった。
エリー
一歩も動くこともできないまま、クーレットを連れ去られる。
エリー
いつもであれば口を開くよりも先に体が動いたはずだ。
エリー
しかしテニヴァンの言葉に、自分自身の選択の責任に気付かされてしまった。
エリー
いやきっと、わかっていたはずのことに。
エリー
そしてその責任が再びのしかかっている。
エリー
夜のとばりの中に一人取り残されたまま。
GM
ではシーンを区切りましょう。
GM
マスターシーンでも入れようかな。
[ エリー ] 貴い産まれ : 0 → -1
[ クーレット ] ティーセット : 2 → 1
[ エリー ] ティーセット : 1 → 0
GM
場所は変わって……
GM
ここは白霧館。街の中央にあるバスカリオの居城。
GM
その廊下を歩くテニヴァンと……
GM
枷に繋がれたクーレット。
クーレット
繋がれてます……
劃策するテニヴァン
「こちらです」
劃策するテニヴァン
口調だけはうやうやしく、クーレットを引っ張って、謁見室に。
劃策するテニヴァン
「お連れしました。バスカリオ様」
劃策するテニヴァン
「あなたに歯向かう救世主の、仲間の末裔です」
バスカリオ
「…………」
バスカリオ
バスカリオと呼ばれた影は、かすかに身じろぎをして応える。
クーレット
何も言わず、バスカリオを見る。
バスカリオ
薄暗い部屋の中、その表情は伺えない。
バスカリオ
もしくは、表情そのものが存在しないようにも見えた。
劃策するテニヴァン
「……このものの処遇、いかが致しましょう?」
劃策するテニヴァン
「生かして、救世主の人質といたしましょうか」
劃策するテニヴァン
「それとも……」
劃策するテニヴァン
「代用ウミガメの末裔としての本分を、全うしてもらいましょうか?」
バスカリオ
「…………」
クーレット
ああ、ぼくはどうなるんだろう。
クーレット
「……ッ!」代用ウミガメの末裔として、という言葉に反応する。
劃策するテニヴァン
「ふふ、そうだ、そうしましょう。我ながらいい考えだ」
劃策するテニヴァン
「あなたにとっては、彼女は亡き者であったほうが、都合がいいはずだ」
劃策するテニヴァン
「ギリゴを差し向けたのも、そういうことでしょう」
クーレット
辛抱強さ? 学者の素質? それとも……
劃策するテニヴァン
「……わかっているくせに」
劃策するテニヴァン
テニヴァンが嗜虐的な視線を、クーレットに向ける。
クーレット
「ひいっ……!!」
劃策するテニヴァン
「ハハハ……」
クーレット
わかってる。わかっているんだけど……
クーレット
本能が、今はその時ではないと訴えかける。
劃策するテニヴァン
「では、早速、コックの手配を──」
バスカリオ
「…………黙れ」
劃策するテニヴァン
「……!」
クーレット
「……?」食べられ、ない?
劃策するテニヴァン
「……はっ、失礼しました。差し出がましいことを……」
バスカリオ
「……そのものは、客室に閉じ込めよ。決して逃さぬようにな」
劃策するテニヴァン
「……承知いたしました」
クーレット
ど、どういうこと? 飼い殺し?
劃策するテニヴァン
クーレットの疑問に答えるものはいない。
クーレット
とりあえず、一命をとりとめたことは理解できた。
劃策するテニヴァン
テニヴァンは踵を返して、あなたを伴って謁見室を後にする。
クーレット
テニヴァンに連れて行かれる。
GM
連れてゆかれた先は、バスカリオの指図の通りの客間。
GM
ベッドは柔らかく、調度品も揃っている。
GM
白霧街の宿よりもよほどいい部屋だが、窓は開かない。嵌め殺しだ。
クーレット
見た目だけはいいところだ、と思ってしまった。
劃策するテニヴァン
「……まったく、バスカリオさまは何を考えているのか」
劃策するテニヴァン
「では、くれぐれも大人しくするように」
クーレット
この状況下でなければ、この部屋で眠ればずっと幸せな夢だって見れるかもしれない。
クーレット
「……は、はい」
GM
テニヴァンが部屋を後にすると、扉が閉じる。
GM
内側からはどう頑張っても開かない。
GM
エリーから遠ざかったことで、コインの加護も薄れてしまったのかもしれない。
クーレット
振り返り、扉に手をかける。
クーレット
取っ手を蹴り飛ばして、破壊できないか試そうとしても。
クーレット
「………ったあ……!!」
クーレット
痛かっただけ。
クーレット
そのまま、ベッドの上に横になる。
クーレット
豪華な部屋だが、どうも落ち着かない場所。
クーレット
「ぼくは、このままここで……」
クーレット
やっぱり、食べられてしまうのかな。
クーレット
「でも、エリーさまと……」
クーレット
「バスカリオさまを倒してからのほうが、いい」
クーレット
それに、確かに食べられることを望んではいるが……
クーレット
全く心を許していない相手の胃袋に入るよりは。
クーレット
この人になら、と決めた者に食べられたほうが、嬉しいに決まっている。
クーレット
だから。
クーレット
「エリーさま………………」
クーレット
彼が助けに来てくれることを、待つことしかできなかった。
クーレット
分け与えられたコインを握りしめても、心の支えにしかならないが。
クーレット
いつの間にか、気を失っていた。
GM
……
GM
囚われの身となったクーレット。
GM
エリーは果たしてクーレットを救出することはできるのか。
GM
テニヴァンの巡らせる策謀とは?
GM
バスカリオの真意と、不死身の秘密とは?
GM
──後編に続く!
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