GM
先述しました通り、お茶会ラウンド2は白霧館が舞台となります
GM
あえて白霧街でシーンをやっても別に構いません そうしたくなる日もあるでしょう
エリー
うむうむ
GM
シーン表はこちらの白霧館シーン表を使用します(1d6)
GM
それから、クエストが一つ出ます。
エリー
クエストだ!
GM
説明は以上となります
GM
クーレットさんはなんか監禁されていますが、データ的な裏付けはないのでいい感じのタイミングで脱出してください。
クーレット
やった~!
GM
相談の上順番に行動をどうぞ。
エリー
じゃあエリーから動きます
GM
は~い
エリー
行動的にはクエストとクーレットの疵を舐めます。
GM
いいよ
エリー
合流してからシーン表振っても?
GM
OKOK
エリー
ちょっとロールしてから合流に向かいます。
エリー
エリー
宿の前に小柄な少年の救世主が立ち尽くしていたのはどれほどだったか。
エリー
否、立ち尽くすというほどの時間もなかった。
エリー
ぶんぶんと1,2回頭を振ると気を取り直す。
エリー
「違う違う、いますることは考えることじゃあない……」
エリー
クーレットを連れ去る先など一つしかない。
バスカリオの住む白霧館だ。
エリー
もし違ったなら、白霧館以外の場所の手がかりが手に入る。
きっとそうに違いない。
エリー
エリーは余計なことを考えず、白霧館へと向かった。
エリー
―――のは、すこし前のこと。
エリー
「はぁ~~~~~……」
エリー
エリーは大きなため息をついていた。
エリー
なにせ白霧館、やたらとデカい。
エリー
手がかりもなしに探すには骨がおれる。
エリー
「……さて、もう行くか」
エリー
潜んでいた物陰から移動しようとすると、館の末裔の話声が聞こえる。
エリー
思わずそのまま身を潜めた。
GM
では、屋敷周縁を巡回している末裔二人組の会話が聴こえてきます。
GM
「やれやれ……ほんとにその救世主っていうのは来るのかねえ?」
GM
「さあな。オレたちはこうして見回るだけだ……」
GM
「にしても、あの代用ウミガメの末裔」
GM
「人質にしちゃ、扱いが丁重すぎないか?」
GM
「確かにな。牢屋でもないなんて」
GM
「あのしばらく使ってない客間を掃除させられて、何かと思ったら」
GM
「まさかあのウミガメを閉じ込める場所だったなんてな……」
GM
「オレもあんなフカフカなベッドで眠りてえよ~」
GM
みたいな感じです。
エリー
(客間……?人質の扱いが随分丁寧だな……)
GM
「まさか、バスカリオ様と秘密の関係が……?」
GM
「ハハハ、ないない……」
エリー
(なに!?バスカリオにそんな趣味が!?)
エリー
(ともかく、客間はあのあたりだな……)
エリー
息をひそめたまま目星をつけた部屋へと向かっていく……。
GM
どのように侵入しましょうか。
GM
真正面に扉から入っていくなら、警備の末裔が何人かいますね。
GM
士気はさほど高くなさそうですが。
エリー
正面から行きましょう。
エリー
ステッキがうなる!
GM
「なっ!?」バキッ!
GM
「テニヴァン様にほうこ、ぐわっ!」ドカッ
GM
サイコロを振るまでもなく倒れます。
エリー
「何故鍵を持ったまま警備しているんだ……?」
GM
話が早い
エリー
持っていた鍵で扉をがちゃがちゃします。
エリー
ばたーん。大きな音は立てない程度に客間の扉を開きます。
クーレット
扉が開いた先には……
クーレット
「ひゃ……………え? エリーさま?」
クーレット
てっきり配下の末裔が来るものだと身構えていたクーレット。
クーレット
幸いなことに、攫われたときから怪我一つありません。
エリー
「うむ、私であるぞ!怪我はしていないか?」
クーレット
「はい、ご覧の通りぴんぴんしてます!」
エリー
「よしよし、まずはここを離れるぞ」
GM
じゃあそのタイミングで邪魔に入ろうかな。
GM
あなたたちが会話もそこそこに客間を離れようとすると。
クーレット
「ずっと不安でしたよお……さっさと行きましょう」
GM
「あらあら。籠の鳥を出そうとする悪い子がいるみたいね……」
GM
扉の外。先程エリーが倒した末裔たちがなんと立ち上がって、あなたたちに武器を向けています。
エリー
「む、もう少し強めに殴りつけておけばよかったか」
GM
眼差しは虚ろで、どこか定まりません。
クーレット
「…………! なんかあの末裔たち、おかしいですよ」
GM
さらに衛兵たちが続々と現れます。
エリー
「む……」
エリー
確かに末裔の様子もおかしい。
GM
その背後に立つのは、妖艶な三月兎の女性。
GM
「私が賜ったのは、人を操り、強いしもべとする力……」
GM
そう……彼女こそ残る四天王の一人……
GM
潜熱のロイエナ……!
エリー
女幹部枠ということか……
潜熱のロイエナ
紅一点お色気枠です。
クーレット
目のやりどころに困るよお……
エリー
「なるほど。それで多数の末裔を連れているというわけか」
クーレット
「どうします? 今回は2vs1じゃありませんよ」
GM
引き連れている末裔からは尋常じゃない力を感じます。
判定に成功しないと対処できなさそうなぐらいには……
エリー
よし、判定でやっつけてやる!
GM
来なさい……ボウヤ……
GM
(無駄に身体をくねらせる)
GM
あ、横槍はします。
[ 劃策するテニヴァン ] HP : 17 → 16
劃策するテニヴァン
2d6>=7 配下の横槍 (2D6>=7) > 6[3,3] > 6 > 失敗
劃策するテニヴァン
あ!?
エリー
わぁ……
劃策するテニヴァン
いや違うわ。
劃策するテニヴァン
固定値入れてなかった。成功です。+3なので
エリー
チョイスがなかった
エリー
チョイスじゃない(じゃない)
劃策するテニヴァン
choiceは省略してます(配下が横槍する分にはどれも同じなので)
劃策するテニヴァン
1d6 横槍量 (1D6) > 6
劃策するテニヴァン
おやおや
劃策するテニヴァン
ヤリイカは使わなくていいや
エリー
おやおや
クーレット
強すぎる……!
エリー
〇の都合上ティーセットはなしで……
GM
はい
エリー
猟奇で判定します。
エリー
2d6+3-6>=7 (2D6+3-6>=7) > 8[2,6]+3-6 > 5 > 失敗
GM
ああ~
エリー
あ~
クーレット
あ~><
GM
仕方ないね
エリー
仕方ない
GM
じゃあかっこ悪い目にあってもらいましょうか……
潜熱のロイエナ
「やりなさい……お前たち!」
潜熱のロイエナ
ロイエナの合図で配下たちが殺到します。
クーレット
援護に回れるよう、いつでも駆け寄れる体勢になっておく。
エリー
「クーレット!窓だ!」
クーレット
「窓!? っ、はい!」
エリー
そういうと嵌め殺しとなっている窓へ走り寄り、跳躍――
エリー
――できなかった。
クーレット
「……!?」
エリー
敷物のへりにつまづくとつんのめったまま……。
エリー
「うわぁぁあああ!!」
エリー
盛大にすっころんだ。
潜熱のロイエナ
なんだその媚び仕草は!
クーレット
「…………ええ……」そんなことあるんだ……
エリー
足がもつれることくらいあるだろう!
潜熱のロイエナ
「えっカワイイ~」
潜熱のロイエナ
「カワイイ~ 捕まえちゃお」
クーレット
「さ、させません!」
クーレット
エリーを庇うように、一気にロイエナの前に移動する。
エリー
「うわーっ!離せー!」
エリー
じたばた。
潜熱のロイエナ
「させないのは、こちらのほうよ!」
潜熱のロイエナ
ゾンビめいてうめき声を上げるモブ末裔がクーレットに襲いかかります。
潜熱のロイエナ
その間にエリーを手際よく拘束します。
クーレット
「ひゃ、わ、わ……!」
力をもらったとしても戦闘はド素人!
クーレット
攻撃を避けることで精一杯……!
エリー
「むぎゅう……」
エリー
あっさり拘束されている。
クーレット
「あ、え、エリーさま!?」
潜熱のロイエナ
「フフ……顔もかわいいじゃない。こんな子が救世主だなんて……」
潜熱のロイエナ
つう……と顎を指先でなぞる。
エリー
「ええい離せ!」
エリー
がうがう。指に噛みつかんばかり。
クーレット
そんなロイエナに為すがままにされているエリーを助けたかったが。
潜熱のロイエナ
「ウフフ……」
クーレット
動こうとしても、配下に行く先を阻まれる。
潜熱のロイエナ
「救世主さまはこっちで、私とイイコトしましょ……」
ムニュ……(何らかの擬音)
クーレット
「…………っ! ごめんなさい」
GM
そんなわけでクーレットは解放されたものの、逆にエリーは連れ去られてしまうのだった……(この先は有料で読めます)
クーレット
更なる抵抗より、保身を選んだ。
エリー
「うわーっ!」
エリー
エリーの何らかの断末魔が響く……。
クーレット
小柄な身体を活かし、扉に向かって一直線。
GM
一体どうなってしまうのか!
クーレット
ロイエナとの距離を置くことで、この窮地から抜けそうとした。
クーレット
――逃げながら、思う。
クーレット
ぼくはあんな、やられっぱなしのエリーさまなんて、見たくなかった……!
GM
がっかりだよ
GM
百年の恋も醒めるわ エリー様のファンやめます……
クーレット
頼り切っている救世主の情けない姿を、視界に入れたくなかっただけだった。
クーレット
「(それでも、信じてるけど、でも……)」
クーレット
「(救世主さまには、強くあって欲しいよ)」
クーレット
ただ、ひたすら逃げていく。現実から遠ざかるように。
GM
一体どうなってしまうのか──
GM
というところでシーンは一度終わり、クーレットさんの手番になります。
クーレット
とりあえずシーン表振りましょうか。
クーレット
1d6 (1D6) > 5
GM
庭園だ
クーレット
「はあ、はあ……」
クーレット
情けないエリーの姿を一刻も早く忘れたくて、建物を出てしまった。
クーレット
庭園。まだ館の敷地内ではあるが、
クーレット
流れる空気は室内のものとは異なり、幾らか澄んでいるように感じられる。
クーレット
「すー、はー……すー、はー……」
クーレット
白い霧を含んだ空気を体内に取り入れ、深呼吸。
クーレット
「………にしても、どうしよう」
クーレット
こういうとき、エリーさまだったらどうするだろうか。
クーレット
救世主の力で、ぼくのいるところを突き止めて。
クーレット
さっきみたいに、客間に再び舞い戻るだろうか。
クーレット
「……でも、」無理なんじゃないか。
クーレット
ぼくは救世主ではないし、目が虚ろな末裔たちに、反撃の一つも加えることができなかった。
クーレット
結局戻ったとしても、またやられて。今度こそ、バスカリオさまに食べられてしまうのだ。
クーレット
「いやだ…………」
クーレット
座っていたベンチから、なかなか腰を上げることができなかった。
エリー
クーレットの腰かけるベンチの近くで枝を踏み折る音。
クーレット
音のする方向に首を向ける。
エリー
「おお……庭園を選んだんだな……。館の中より、見つかりづらくていい判断だ」
エリー
息を切らし、乱れた頭髪と衣服を整えながらエリーが霧の中から姿を現した。
クーレット
「エリーさま……!」
クーレット
顔がぱあっと明るくなる。
エリー
「……さっきは、情けない姿を見せてしまいすまない」
クーレット
「…………、いいんですよ」
エリー
「クーレットが逃げ出してしまうのも無理はない。助けに来たはずの私があんなことになってしまっては……」
クーレット
「ぼくの方こそ、あの四天王に反撃できなかったし……」
エリー
「………いや、クーレットの言葉にも、テニヴァンの言葉にも答えられていない。そんなところで、あんな姿を見せてしまっては……」
クーレット
「指で撫でられてるエリーさまが、理想の救世主像からかけ離れていたのに耐えられなくて」
クーレット
「それで、ここまで逃げてきた、んですけど……」
クーレット
「絶対すぐ見つけてくれるって、信じてたんです」
エリー
「…………」
エリー
理想とかけ離れた姿を見てもなお、自分を信じて待っている。
そんなクーレットに確かめておくべきことがあるはずだ。
エリー
「……なあ、クーレット。クーレットにとっての幸せはなんだ?」
エリー
「私はあれこれと考えることに向いていない。だから、聞かせてほしい」
クーレット
「……、ええと……」
クーレット
戸惑いながらも、口を開く。
クーレット
「長期的なものであれば、代用ウミガメらしく、誰かに食べられること」
クーレット
「短期的なものは……そうですね」
クーレット
「バスカリオさまの圧政から、解放されることでしょうか」
クーレット
つまり、バスカリオを倒してから食べられたい。
それがクーレットの考える幸せなのだ。
エリー
「……ふむ」
エリー
「……私にとれる責任は、せいぜいがクーレットのことだけだ」
エリー
「クーレットは自分自身のために立ち上がり、私はそれを助けると言った。バスカリオを倒すと。それはもちろん、この白霧街に救世主の庇護がなくなることを意味する」
クーレット
聞きながら、テニヴァンからの問いかけを思い出す。
エリー
「私にこの街の全てを救うことはできない。住民を残らず幸せにすることも、責任を取ることもできない」
エリー
「私がバスカリオを倒すと決めた時に、私はクーレットを選んだんだ」
エリー
「だから私はクーレットの幸せを叶えてやる責任がある」
クーレット
「…………」
クーレット
「……エリーさま、ぼくは最初から、そこまで全てに責任を、とは言ってませんよ」
クーレット
「バスカリオさまがいなくなった後のことは、いなくなってから考えればいいじゃないですか」
クーレット
「それに今言ったじゃないですか、私はあれこれと考えることに向いていない、って」
クーレット
「だから……ぼくの幸せのことだけで、十分です」
エリー
クーレットの言葉を噛みしめる。
クーレット
「なら」
クーレット
「あなたがぼくを選んだことが最善だと思ったなら」
クーレット
「ぼくのことを信じてください、エリーさま」
クーレット
*愛でエリーの「短慮」を舐めます。
クーレット
*ティーセット使用。
GM
*配下が横槍します
エリー
もちろんクエストもするぞ!(一応宣言しておきます)
GM
あ、クエストはどうしますか?
GM
するよね
[ 劃策するテニヴァン ] HP : 16 → 15
クーレット
*忘れてた クエストも行います!
劃策するテニヴァン
2d+3>=7 (2D6+3>=7) > 6[5,1]+3 > 9 > 成功
劃策するテニヴァン
1d6 横槍量 (1D6) > 2
劃策するテニヴァン
最後のヤリイカで+2!
[ バスカリオ ] イカ : 1 → 0
[ クーレット ] ティーセット : 1 → 0
クーレット
2d6+2+2-2-2>=7 判定(+愛)+ティーセット+横槍+ヤリイカ (2D6+2+2-2-2>=7) > 4[1,3]+2+2-2-2 > 4 > 失敗
クーレット
え?
エリー
出目がすこぶる悪いな……
GM
あら~~
クーレット
BCDice!!!!!!!!!!!
エリー
そういえばGM!何か救済システムがあるとかないとか聞いたんですが……(手もみ)
GM
えっ?2回目以降-2になるやつがそうだよ……
エリー
ははーん
クーレット
なんでぼくは7を出せないんですか~
GM
悲しいね
GM
どう演出しようかな
GM
まあ……途中で話の腰を折るか
エリー
うむ
クーレット
ボキッボキッ
GM
そしてそのまま抉りになだれ込もう
GM
というわけで演出していきます
エリー
お願いします。
GM
パチ、パチ、パチ……
GM
庭園に緩慢な拍手が響き渡る……
GM
「いやはや……感動的なお話をされてらっしゃる」
GM
草を靴で踏みつけて、チェシャ猫の男が庭園に踏み入ります。
クーレット
あ、あの声は……
劃策するテニヴァン
「ようこそ……白霧館へ」
エリー
はぁーー、とため息をつく。
何も今出て来なくてもいいだろうに。
クーレット
『また』エリーの回答がもらえなかったのが悲しいが、今はあいつに警戒せざるを得ない。
エリー
「お前、覗きの趣味でもあるのか?」
エリー
せいぜいが悪態をつくことしかできない。
劃策するテニヴァン
「おや、邪魔をしてしまったようで……」
劃策するテニヴァン
「しかし、今度はちゃんとご提案がありますよ……」
劃策するテニヴァン
「あなたたちにも満足いただけるような、ね」
クーレット
「何、ですか」
劃策するテニヴァン
「単刀直入に言いましょう。救世主エリー……」
劃策するテニヴァン
「わたくしたちの仲間になりませんか?」
エリー
「は?」
クーレット
「どうして!?」
劃策するテニヴァン
「どうして、とは……」
劃策するテニヴァン
「むしろ、こちらが聞きたい」
劃策するテニヴァン
「“責務”に追われているならまだしも」
劃策するテニヴァン
「そうではない救世主たちが、なぜ争わなければならないのでしょう?」
エリー
「何故、といわれてもな。私はバスカリオが気に食わないが?」
劃策するテニヴァン
肩をすくめる。わざとらしい仕草。
劃策するテニヴァン
「不愉快、それだけですか」
劃策するテニヴァン
「わたくしやバスカリオ様も、もちろんあなたの蛮行には思うところはありますが……」
劃策するテニヴァン
「大人しく刃を収めてくれるのならば、手打ちにしても全くかまわないのです」
劃策するテニヴァン
「……もちろん」
劃策するテニヴァン
「そこの代用ウミガメの末裔の、身の安全と自由は、保証した上で、ね」
クーレット
「……!」
エリー
「………」
エリー
言葉通りに取れば何一つ損はない。
私自身も、クーレットも、この街の維持も最低限満たされる。
劃策するテニヴァン
「お互いが争えば、必ず双方に損害が出る」
劃策するテニヴァン
「しかし我々とあなたが手を組めば……」
劃策するテニヴァン
「代用ウミガメの末裔は、少なくとも確実に救われる」
劃策するテニヴァン
「街の住民たちが、庇護を失い、亡者たちの歯牙にさらされることもなくなる」
劃策するテニヴァン
「それに、あなたの監視があれば、我々もあなたが不快に思うようなふるまいは、そう易易とは出来ないでしょう」
クーレット
そ、そうかもしれないけど……
エリー
テニヴァンの言葉は正しくもっともらしいものに聞こえる。
クーレット
ぼくたちが望んでいるのは、そうじゃないんだよ……
クーレット
エリーさまが監視すれば、バスカリオさまの圧政は止まる?
でも、テニヴァンの言葉自体が嘘かもしれない。
エリー
「それは……」
エリー
肯定の言葉も否定の言葉も続かない。
劃策するテニヴァン
「あなたはそろそろ大人になるべきですよ、救世主エリー」
劃策するテニヴァン
「その代用ウミガメの末裔を一番傷つけ翻弄しているのは、果たして誰なのか……」
劃策するテニヴァン
「バスカリオ様? このわたくし? いいえ……」
劃策するテニヴァン
「あなたのその子供らしい、思慮のなさですよ」
クーレット
「そんなことないっ!」
クーレット
庭園に響き渡る、代用ウミガメの末裔の声。
クーレット
「エリーさま、どんなにぼくのことを想っていようが、信じていようが」
クーレット
「絶対バスカリオさまのところには、行かないでください」
エリー
「……クーレット………」
GM
そろそろ判定しましょうか。
クーレット
「ぼくは、あなたと……あなたがいるから、ここまで来れたから……!」
GM
*エリーの“短慮”を抉ります。
クーレット
*横槍!
GM
どうぞ
[ クーレット ] HP : 19 → 18
クーレット
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
クーレット
2d6+1>=7 横槍(+猟奇) (2D6+1>=7) > 9[4,5]+1 > 10 > 成功
クーレット
1d6 横槍効果量 (1D6) > 4
GM
むっ……
エリー
おお、はりきっている
GM
では8以上で成功だな……
GM
ウオオオ!!!!!
バスカリオ
2d6+3-4>=7 愛で判定 (2D6+3-4>=7) > 6[4,2]+3-4 > 5 > 失敗
バスカリオ
アアアアアア~~
エリー
おお!!!
クーレット
やった~~~!!!
エリー
横槍の方がよほど難しいのに!
エリー
すごい!
GM
失敗しちゃったので、テニヴァンの言葉をいい感じにはねのけてください。
クーレット
では泣きながら、エリーの手を強く握る。
エリー
じっとりと汗ばんだ手はこわばっている。
クーレット
行かせまいとする意思を込めて、細い指が救世主の片手を包む。
クーレット
「もう一度、言います」
クーレット
「ぼくのことを、信じてください!」
エリー
テニヴァンの提案にのることは、救世主としての自分自身と、何よりクーレットに対する裏切りだ。
エリー
自分が信じていた相手に裏切られることほど辛く悲しいことはない。
そしてそんな裏切りをした者の末路は、この目で見てきたはずだ。
エリー
そうだ、私はそれを知っているはずだ。
エリー
だからどんな言葉を積み上げられようと、子供じみた浅慮でも。
この提案にのるわけにはいかない。
エリー
自分と同じ思いを、クーレットにまで味わわせるわけにはいかない。
エリー
「……お前の提案は、よくわかった」
エリー
「断る!」
エリー
覇気のある答えが庭園に響く。
クーレット
「ああぁ~~……!!」
劃策するテニヴァン
「……!」
劃策するテニヴァン
「愚かな……」
劃策するテニヴァン
「あくまでその子供らしい浅はかさを貫く、そう仰るので?」
エリー
「私を信じると言っている者を私が信じてやらないでどうする」
クーレット
「あ……ああ…………っ………!!」
エリー
「それすらも投げ捨てて、考えることが苦手な私が大人ぶった答えを選んでもろくなことにならん!」
クーレット
クーレットの双眸から、更に大粒の涙が溢れ出す。
劃策するテニヴァン
「…………」
エリー
「浅はかで結構!子供じみた考えで結構!」
エリー
「私を信じる者を裏切って出す答えが大人なら、そんなものはならなくてよい!」
劃策するテニヴァン
「……ちいっ」
クーレット
歳も近そうなのに、こんなにも立派で、輝いていて。
劃策するテニヴァン
「……どいつもこいつも、身勝手だ……」
クーレット
やっぱり、信じてよかった。
劃策するテニヴァン
忌々しげに吐き捨てる。
劃策するテニヴァン
「これだから、救世主というのは……!」
*
「テニヴァン」
GM
庭園に白い霧が立ち込める。
GM
やがてそれはテニヴァンの背後に集まり、影のようなシルエットを生み出す。
*
「もう良い。
 “お茶会”の時間は終わりだ……」
バスカリオ
そこに立っているのは、バスカリオだ。
エリー
「お前が『茨のバスカリオ』か」
クーレット
声の主を見る。あいつが、この街を……
バスカリオ
「済まないな。茶の一つも出してやれず……」
エリー
「もう存分に歓迎を味わった後だよ」
クーレット
「お茶を飲みに来たわけじゃ、ありませんから」
バスカリオ
「そうか」
クーレット
涙を拭く。エリーと繋いだ手は離さない。
バスカリオ
「では、もはや交わす言葉はないようだ」
バスカリオ
「この『白霧街』の支配という秩序を乱すものを……」
バスカリオ
「私は許すことはできぬ」
バスカリオ
バスカリオの左右に、残る四天王──
テニヴァンとロイエナが立ち、構える。
バスカリオ
「この“不死身の救世主”を──」
バスカリオ
「破れるかどうか、見せてもらおうか」
エリー
クーレットの手を一度強く握り返す。
エリー
「クーレット、戦えるな?」
クーレット
「はい」力強く。
クーレット
隠していた包丁を出す。
エリー
「よし!」
エリー
手を離し、ステッキを構える。
クーレット
空いた手も包丁の柄に添え、凶器を両手で強く握りしめる。
エリー
「私はエリゼ・フォン・ウント・ツー・ヴァローリア」
エリー
「勝負だ、バスカリオ」
GM
法を投げ捨て、凶器を振るい、敵を斬り伏せ、
猟奇と才覚と愛によって己の正しさを証明する──
GM
裁判の時間だ!
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